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近所をふらふらしていた野良猫ちゃんがいました。
痩せてヨロヨロしていてしっかり歩けなく、ご飯をあげても普通に踏ん張って食べることも出来ず、終いには横になって食べるような子で、近所では有名で、みんなが心配していました。
(こんなふうに猫一匹を気にしてくれる方々の住んでいるこの街が私は好きです。)
そして去年の7月のある暑い日に、炎天下のコンクリートで涎を垂らして倒れるように寝ていたその子を放って置けなくて保護しました。
獣医さんに「すぐに死んでしまうかもしれません」と言われながらも、猫好きなアシさんと共に必死に看病しました。
瞳孔も開ききって息も荒く、目を開けたまま気絶するように寝ている時が何日も続きました。
流動食を流し込み、もうダメかもと何度も思いつつも、仕事をしながら面倒を見てきた子でしたが…
「くろち」と呼んでるその子、今も頑張って私の隣で生きています。
一時の峠も脱し、当時とは見違えるようになって(それでも痩せてるけどね)獣医さんにも驚かれるほどでした。
そして最近になって、ヨロヨロしてちゃんと歩けないのも無表情なのも、全て脳障害のせいだったことがわかりました。
それでもトイレも食べ物もちゃんと判断出来る所を見るとかなり軽いほうなのでしょう。
重い子は食べ物も判らずトイレも理解できす、甘えて喉を鳴らすことももしないそうなのですが、それはないからね~。
近所の皆さんには「あなたのおかげでこの子も生き延びたのよね」って言われますが…そうじゃなくて、きっとこの子自身が生きたいと望んだんだと思うんだ。
野良ちゃんを助けるのはこれで何回目かわからないし、自分のやってることが正しいのか今でもわかりません。
でも「元気」と言うほどではないにせよ野良時代のように食べ物の心配もせず他の猫たちに苛められることもなく、あったかい毛布の上で安心しきって寝ているくろちの寝顔を見てると正しいとか間違ってるとかなんてどうでもよくなってきて、「助けてよかった」って心から思うのですよ。
くろちを救ったつもりが本当は自分が救われてるんだなあって、思うのでした。